vol.177.冬の朝の宝石箱*ダイヤモンドダスト・サンピラー
1月中旬。
間もなく一年で最も寒さ厳しい時期とされる「大寒」を迎える北海道富良野。
厳しい寒さの冬の朝。
時刻は7時20分。
十勝岳連峰から朝日が昇ってきました。
雲一つない快晴の空。
今日一日の始まりです。
少し日が高くなってきました。
太陽の光を浴びてキラキラと輝く、ダイヤモンドダストが現れました。
ダイヤモンドダストとは、大気中の水蒸気が凍ってできた、小さな氷の結晶です。良く晴れた、寒さ厳しい冬の朝に出会える、大自然からの贈り物。
太陽の光に照らされて、ダイヤモンドのようにキラキラと輝いています。
数日後の朝。
今日も雲一つない快晴です。
十勝岳連峰の山際から朝日が昇ってきました。
良いお天気に恵まれた今朝の気温は、マイナス18℃。
厳しい冷え込みの朝です。
オレンジ色に輝く太陽の光から真っすぐに、光の柱が伸びています。
ダイヤモンドダストに太陽の光が差し込み、光の柱のようです。
これは、サンピラーと呼ばれる現象です。
輝く光の向こうには、道路を走る車や立ち並ぶ農業用ハウスが見えます。
日常の見慣れた風景に輝く神々しい光。
私たちの生活のすぐそばに、大自然からの美しい贈り物があると気づけた喜び。
寒さの厳しい特別の日にだけ出会える自然の宝石箱。
そんな、とても価値ある瞬間を体験できた感動で、胸がいっぱいになりました。