vol.156.晩秋の北星山
十勝岳連峰に初雪の積もった9月中旬。
黄金色の田んぼが輝いていました。
それから一月半が経ちました。
間もなく立冬を迎える、11月上旬。
北海道中富良野町にある北星山から十勝岳連峰を望みます。
深まる秋の色が広がっています。
山々を覆う白い雪が、どんどん麓に近づいてきています。
山頂には、鉛色の雲がかかっています。
山の上は、きっと雪が降っているでしょう。
南側、富良野市の方向を見ると、遠く芦別岳にも雪が積もっているのが見えます。
深い黄色に色づいた北星山のカラマツに、秋の終わりを感じます。
カラマツなどの木々が生い茂る遊歩道を歩いてみました。
深い黄色に色づくカラマツ林。
地面には散り落ちた葉が敷き詰められています。
柔らかい、ふかふかの絨毯の上を歩いてるようです。
静かな林に冷たい風がふくたびに、カラマツの葉がはらはらと舞い落ちてきます。
富良野では、カラマツが全ての葉を落とす頃、根雪になると言われ、本格的な冬に入ります。
しばらく歩くと、木の上に、エゾリスの姿を見つけました。
よく見ると、耳の周りの毛がフサフサとした冬毛に変わっています。
エゾリスもしっかりと冬の準備を進めているようです。
晩秋の北星山。
山々の木々やエゾリス達が、冬がすぐそこまで来ていることを教えてくれています。