vol.91.富良野の自然 ~6月の鳥沼公園~
自然豊かな北海道富良野。
JR富良野駅から5キロ程北東の方向にある、鳥沼公園一年を通して美しい自然や景色が楽しめる公園です。
十勝岳連峰の裾野に位置する鳥沼公園には、湧水の流れ出る、美しい沼があります。
お天気の良い日には、周りの木々が湖面に映し出されて、一層の美しさです。
大きな木が茂る公園内は、木々の緑が深まってきました。
今日は、緑の美しい、6月頃の鳥沼公園の草花をご紹介します。
6月初め頃、白い可愛らしい花を咲かせているカラマツソウに出会いました。
花の形が樹木のカラマツを思わせることから、この名が付いたそうです。
カラマツの葉によく似ていますね。
筒状の面白い形の花を咲かせる、コウライテンナンショウ。
茎の紫がかった褐色のまだら模様がマムシの肌に似ていることから、マムシグサとも呼ばれています。
ユキザサも白くかわいい花を咲かせていました。
5月頃、みずみずしい葉を広げていたバイケイソウも、
小さな花を咲かせていました。
可憐な花を咲かせていたオオバナノエンレイソウは、
花が終わり、小さな実をつけていました。
1ヶ月の間に、季節が進んだことを実感します。
6月下旬の良く晴れた日曜日。
鳥沼公園のハンノキの林を歩いてみました。
林の中は、歩きやすい緑の道が続きます。
鳥たちの声が聞こえ、優しく木漏れ日が道に注がれています。
道の両脇には、オニシモツケがフワフワとした白い花を咲かせていました。
オニシモツケの葉は、栄養満点なのでしょう。葉の多くが、虫に食べられていました。
太陽の光をスポットライトのように浴びた虫食いの葉が、まるで切り絵細工のようで、思わず、見入ってしまいました。
自然が生み出した芸術です。
林の中でひときわ存在感を放っていたのは、オオウバユリです。
大きな蕾を膨らませています。
蕾が開くと、10~20輪ものたくさんのユリの花を咲かせます。
もうまもなく、クリーム色のオオウバユリの花が、緑の林に彩りを添えることでしょう。
木々や草花が生き生きと生い茂る林の中をゆっくりと歩きます。
緑の中で深呼吸をして、豊かな空気を体いっぱいに吸い込みました。
背筋がピンと伸びたように感じます。
自然豊かな鳥沼公園で、今日も元気をもらいました。