vol.46.富良野市 朝日ヶ丘公園なまこ山の春
日中の最高気温が15℃を超える日が続き、春を実感できる北海道富良野市。
道端に咲く花の種類も増えています。
エゾエンゴサクの花畑が辺りを水色に彩っています。
富良野市内をゆったりと流れる空知川も、雪解けの水で、水量も増え、流れに勢いがあります。
富良野市街から国道38号線を滝川方面に3キロ程行くと、空知川のすぐ横に、朝日ヶ丘公園があります。
朝日ヶ丘公園内には、地元の人たちから「なまこ山」と呼ばれている景勝地があります。
1950年には日本百景の一つに選ばれたそうです。
朝日ヶ丘公園登り口から、のどかな景色や富良野西岳、遠く芦別岳などを望むことが出来ます。
桜の季節には、3000本ほどの桜で、山がピンク色に彩られます。
今はまだ、エゾヤマザクラも硬いつぼみですが、つぼみの先がほんの少し赤みを増しているようです。
富良野の桜は、例年ゴールデンウイークの前後に咲いています。
今年のような暖かい日が続くと、桜の開花も早まるかもしれません。
今日は、なまこ山を車で登ってみます。
暖かい日差しを浴びながら、散策を楽しみたいと思います。
背の高い木が生い茂り、日差しも遮られ、少し涼しい感じがします。
遊歩道が続き、鳥の鳴き声が辺りに響いています。
公園の広場の中心には、平和祈念塔が建立されています。
第2次世界大戦時、富良野にも空爆がありました。
現在の豊かな自然と穏やかな時間に、心から感謝の気持ちが湧いてきます。
遊歩道を歩いていると、足元にたくさんの発見があります。
エゾエンゴサクの花を見つけました。
淡い青色の可憐なこの花を見つけると、春が訪れたと実感できます。
カタクリも美しい花を咲かせていました。
カタクリのピンク色とエゾエンゴサクの水色が、森の中を春色に彩っています。
小さな笹の葉。逞しく育っています。
植物の生命の営み感じる豊かな時間です。
松ぼっくりが半分何かにかじられたように、無くなっています。
きっとエゾリスの食事の跡なのでしょう。
足元に春や生き物の痕跡を感じられます。
木々に名前の木札が付けられています。
ニオイヒバやヨーロッパアカマツなど、多くの種類の木々が茂っています。
これから、エゾヤマザクラやエンレイソウなどが咲き始めると、一層美しい光景を見ることが出来ます。
暫し、時間を忘れて自然に身を委ねる、貴重な時間です。
桜が咲き始めたら、また訪れたいと思います。