vol.60.富良野市麓郷 白鳥山の散策
自然豊かな北海道富良野市。その7割近くが山林に覆われています。
富良野市の南側には、総面積23000haにも及ぶ、東京大学北海道演習林の広大な森が広がります。
今回、ご紹介する富良野市麓郷の白鳥山(しらとりやま)は、北海道演習林の森林資料館の裏山に位置しています。
演習林の森は、許可なく立ち入ることはできませんが、こちらの白鳥山には、散策路が整備されています。
木材の丸太の標本など様々な展示品を見学できる森林資料館。
こちらの施設が開館している、4月から11月までの平日、朝9時から夕方4時までの間、裏山の白鳥山を散策できるそうです。
(詳細については以下の、北海道演習林のホームページをご確認ください)
http://www.uf.a.u-tokyo.aあc.jp/hokuen/ippan/03_shiryou.html
5月中頃、桜の賑わう白鳥山を散策してみました。
白鳥山は標高差30m程の小規模な山です。
北海道らしい針葉樹と広葉樹が混じり合う天然林や、広葉樹を中心とする里山の林など、さまざまな森を散策することができます。
さっそく新緑の美しい散策路を歩いてみました。
きれいに整備されているので、歩きやすいです。
散策路の途中には、
ヒメイチゲや
マイヅルソウなど、
可憐な山野草を見つけました。
落ち葉の間からは、ひょっこりとキノコが顔を出していました。
様々な植物たちが息づく、豊かな森です。
途中には、森の様子を説明する看板も立てられています。
森の成り立ちや地域の歴史を感じながら、ゆっくりと散策路を15分程歩くと、
山頂広場に到着しました。
青い空にまっすぐと木々がそびえています。
木々の間からは、うっすらと富良野岳が見えています。
こちら側に見える木々は、白樺などの広葉樹が多いようです。
見事な桜の木の下には、白鳥山公園と刻まれた石碑が立てられています。
石碑の向こうには、針葉樹の林が広がっているようです。
静かな森に鳥たちのさえずりが聞こえてきます。
つつじも綺麗に咲いていました。
ゆっくりと春の森を眺めながら、散策路を下ります。
今日は、富良野の豊かな自然と、森の春を身近に感じることができました