vol.36.初春のパノラマロード江花
美しい景観を楽しめるパノラマロード江花

4月上旬、北海道上富良野町は、気持ちの良い青空が広がっています。
今日は上富良野町にあるパノラマロード江花を歩いています。
ここは、富良野分地より50mほど標高が高いので、とても眺めのよい場所です。

西側にはブドウ畑や

なだらかな農地が広がっています。
美しい青い空と周りの景色に圧倒されます。

南側を向くと、遠く雲の向こうに、富良野西岳や芦別岳が見えます。

お天気の良い日には、東側に十勝岳連峰の雄大な景色を見ることが出来ます。

今日は、残念ながら、大きな厚い雲が十勝岳連峰をすっぽりと覆っています。
畑に目をやると、うっすら緑色に色づいています。

秋に種をまいた小麦が芽を伸ばしています。
雪がとけて、大地が動き出し始めました。

途中には、「かみふらの八景」の標識が立てられています。
富良野岳に向かって真っすぐな道が伸びる、素晴らしい景観です。
ドライブコースとして人気のパノラマロード江花

なだらかな起伏の続くパノラマロード江花。
上りの道では、まるで空に向かって道が続いているようです。
そこを上がりきると、

ぱっと視界が開けて、雄大な風景が目に飛び込んできます。
360℃、どこを向いても、美しい富良野の自然を眺めることができます。
雪景色が終わり、春の芽吹きが進むこれからの季節も、一層美しい景色を堪能できます。

空や雲、そして大地が広く、大きいことをあらためて実感できる場所です。
心が、この雄大な景色の力で、解放されていきます。

西に傾いた太陽が、雪面を照らし、光の道をつくっています。
キツネのものでしょうか、足跡がまっすぐに続いています。
朝と夜の気温差が大きい初春の雪面は、表面が鏡のようにピカピカになっています。まるで、大海原に沈む太陽のようです。

帰り道、遠くの畑にキタキツネの姿を見つけました。
警戒した様子で、こちらを見ています。

しばらくすると、キツネは背を向けて走り去っていきました。
日没が近づいてきました。
夜行性のキツネは、これから活動を始めるのでしょうか。

太陽がゆっくりとブドウ畑の向こうに沈んでいこうとしています。
あたりを大きく照らしながら、沈んでいく太陽の神々しい光に包まれていると、今日一日が終わっていくことへの感謝の気持ちが湧いてきます。