vol.224.富良野 身近な秋を楽しむ~紅葉 寒露の頃
10月に入り、日に日に秋の深まりを感じます。
周囲を山に囲まれた盆地に位置する富良野。
二十四節気の寒露を迎えるこの季節は、
朝晩の気温がぐっと下がり
朝起きると、一面白い霧に覆われていることがあります。
朝霧に覆われた日は、太陽が昇ると秋晴れの良いお天気になることが多く、
標高の高い場所からは雲海の広がる様子が望め、この季節らしい光景を楽しめます。
森や林では、キノコを見かけるようになります。
いろいろな形や
様々な色のキノコを見つけるのも秋の楽しみの一つです。
赤い傘のキノコはベニテングタケ。
鮮やかな赤い色のベニテングタケは、毒キノコの仲間だそうです。
白樺などの木の根元で赤い傘を広げる姿は、秋を感じさせてくれます。
中富良野町 北星山
JR中富良野駅から車で5分程の距離にある北星山。
山頂からは雄大な十勝岳連峰を望むことが出来ます。
北星山の木々も秋の色に染まっています。
積もった落ち葉の上を歩くと、カサカサと音がして、ふかふかとした感触があります。
何だか童心に帰ったような楽しい気持ちになります。
見上げると、カエデは赤く色づき
ホオノキは、からし色の大きな葉を広げています。
色づいたホオノキの葉に、秋の深まりを感じます。
栗の木の下には、たくさんの毬栗がおちています。
そこへやってきたのは、冬支度に忙しい一匹のエゾリス。
両手で栗の実を抱え、
林の中へ走っていきます。
大急ぎで栗の木の下に戻り、栗の実を抱えるとまた林の中へ、何度も往復しています。
冬に備え、栗の実を林の中に蓄えているようです。
時折、こんなポーズも。
あたりを警戒しているのでしょうか。
エゾリスが草の茂みに身を隠したところへ
やってきたのは一羽のミヤマカケス。
栗の実を一つ、くちばしにくわえると
どこかへ飛び立っていきました
こちらも、冬支度のようです。
ミヤマカケスが飛び去りしばらくすると、エゾリスの栗拾いが始まりました。
まるで絵本の世界を見ているような、微笑ましい光景です。
北星山の大きな栗の木の下で、動物たちが栗拾い。
栗は、鳥やリスたちにとっても、きっと秋のごちそうなのでしょう。
林の中では、エゾリスの食事の跡を見つけました。
エゾリスが実を食べた後の松ぼっくり。
まるで森のエビフライのようです。
秋深まる北星山。
色づいた木々の葉や、森の動物たちの営みに、元気をもらえる、楽しいひと時でした。
中富良野町 中富良野神社
北星山の中腹にある、中富良野神社は、
桜の名所としても知られています。
今の季節は、桜などの木々の紅葉が楽しめます。
風が吹くと葉がサラサラと小さな音をたて、一枚、また一枚と舞い落ちていきます。
参道に舞い落ちた桜の葉
(赤い絨毯が敷かれたように参道を覆っています)
秋の色に染まる石段をゆっくりと歩き、
神社を参拝しました。
中富良野神社を出ると、東の空に大きな虹がかかっていました。
天候の変わりやすい秋は、今日のように偶然、大きな虹に出会えるのも楽しみの一つです。
富良野市清水山
富良野市街から車で5分程の距離にある清水山。その中腹に建つ赤い屋根のワイン工場
周りは稲刈りが終わり
秋の色彩に変わりつつあります
ツツジの葉も色づいています
青い空に赤く色づく葉が綺麗です
ワイン工場の周りも
紅葉が進み始めています
ブドウの実と色が変わり始めたブドウの葉
一方では、赤く色づくカエデの葉の下に、綺麗な紫陽花
夏と秋が混在した森です
太陽の光に照らされて
色づき始めた葉が輝いています
ワイン工場から北に向かって少し行った所にあるカンパーナ六花亭の周りでは
ブルーベリーの葉や
ブドウの葉も赤く色づいています
お店の中では
収穫されたブドウが期間限定で販売されています
秋色の彩りは、これから更に深く豊かな色彩を見せてくれます。とても楽しみです
富良野市 朝日ヶ丘公園
玉ねぎの収穫も終わり、富良野市街から程近いなまこ山の木々も色づいています
春にはエゾヤマザクラが美しく咲くなまこ山は紅葉も綺麗です
公園内の木々も赤や黄色に色づき始めています
カエデの葉も赤く色づいて
ナラの木の赤く色づいた葉の影に、可愛らしいどんぐりが。
緑色から茶色く色が変わっています
色づき始めた葉っぱと茶色のどんぐりが秋の訪れを感じさせてくれる色合いです。
これから一層深まる秋の色彩がまた楽しみです。