vol.111.十勝岳連峰~上富良野岳登山~
青い空が澄み渡る8月初旬。夏真っ盛りの北海道富良野。
今日は、十勝岳連峰上富良野岳登山に出かけました。
午前9時。標高1200mの登山口、十勝岳温泉は、真っ白い雲に覆われていました。
ここから、標高1893mの上富良野岳を目指して出発です。
行く手に見える山々は、白い雲の中です。
しばらく行くと、雲の切れ間から山肌が見えてきました。
安政火口と富良野岳の分岐を、富良野岳方向へと進みます。
ここから登りがきつくなり、本格的な登山道が始まります。
登山道には大きな岩が横たわる箇所もあります。
大きな岩場は両手を使ってよじ登ります。
いつの間にか、立ち込めていた雲が晴れ、三段山が見えてきました。
富良野岳を覆っていた雲も徐々に晴れて、
雄大な山並みが見えてきました。
富良野岳と上ホロカメットク山の分岐を確認し、上ホロカメットク山の方向へ進みます。
富良野岳の堂々とした姿を眺めながら、一休みです。
足元に揺れる、高山植物に元気をもらいながら、
上富良野岳山頂を目指します。
岩場の登りが終わると、今度は木製の階段が続きます。
数段登ると息が切れる、きつい登りが続きます。
階段を登り切ると、ずいぶんと高い所まで登ってきたことを実感します。
見上げていた大きな岩場(化物岩)を見下ろせるところまで登ってきました。
向こうに見える三段山も目線の高さです。
真下には、安政火口が見えます。
その向こうには、もうもうと白い噴煙が上がる、十勝岳の火口も見えてきました。
活火山である十勝岳の圧倒的な存在感を間近に感じます。
切り立った八つ手岩の右手に上富良野岳山頂が見えてきました。
ここからさらに尾根を歩いて、山頂を目指します。
風が強く肌寒くなってきたので、防寒ジャンバーを着用しました。
頂上までもう少し、最後の登りです。
出発から約3時間、山頂に到着しました。
標高1893mの上富良野岳は、1997年上富良野町開基100年を記念して命名された山だそうです。
山頂からは北に上ホロカメットク山とその向こうには雲に覆われていますが十勝岳が望めます。
また南には富良野岳の雄大な姿があります。
そして東側、十勝の新得町方向にも、緑の山並みがどこまでも広がっています。
遮るものが何もない山頂付近は、風がとても強く、時折吹く突風にあおられそうになります。
登頂の喜びと、雄大な景色を目の当たりにした感動を胸に、山を下りました。
今日は、北海道の自然を肌で感じる山歩きができました。
上富良野岳への登山は、標準タイム往復3時間半ほどの登山コースです。
十分な登山装備と登山計画を整え、夏山登山を楽しんでください。