vol.205.富良野初夏の訪れを感じて
6月に入り爽やかな青空が広がっています
夏を感じる陽気の日が増えた北海道富良野。
道端にルピナスの花が咲き始めました。
花の姿が藤の花に似ていることから「ノボリフジ」とも呼ばれる、ルピナス。
まもなく二十四節気の芒種に入るこの時期、ルピナスの花を目にするようになり初夏の訪れを感じます。
北海道では藤の花もこの時期に花を咲かせます。
たおやかで美しい藤の花。近づくと甘い香りに包まれます。
ボタンやツツジも花盛りです。
今年も色鮮やかに富良野の夏が始まろうとしています。
ハイランド富良野 ラベンダーの森から
JR富良野駅から車で15分程の距離にある、ハイランド富良野のラベンダーの森
カラマツ林が明るい日差しを浴びて、色濃く輝いています。
見上げると空を覆い隠すように、カラマツの葉が空高く茂っています。
木々の足元にも青々とした草花が葉を広げています。
みずみずしい大きなフキ。
大きなフキの葉の下には、日陰を好むズダヤクシュ(喘息薬種)が小さな白い花を咲かせています。
花の名の「ズダ」とは、喘息をあわらす言葉で、咳止めとして利用されていたことから、この名が付いたそうです。
葉の形がかわいい、クルマバソウも、
カラマツの木々の根元で、小さな花を咲かせていました。
カラマツの高く茂る木々の隙間に降り注ぐ柔らかな太陽の光。
新緑を照らす輝きは、木々の葉から足元の可憐な花にも注がれています。
生命力あふれる森の緑の中で、心地良いひと時を過ごせました。
富良野チーズ工房から
富良野市内から車で10分程の距離にあるチーズ工房
木々の新緑の葉が、気持ちの良い初夏の風に揺れています。
チーズ工房の敷地内のチーズ公園。
綺麗に手入れされた芝生の緑色が鮮やかです。
木漏れ日が降り注ぎ、心地よい風が通ります。
ベンチに座って初夏の訪れを楽しみます。
鳥とエゾハルゼミの声、草木の薫り。
季節を感じる豊かな時間です。
自然が初夏の訪れを知らせてくれています。
夕暮れのひと時
午後7時前。
まだ空は明るく日が長くなりました。
日中の暑さも和らぎ、心地よい夕暮れ時を迎えました。
水田には、夕日に染まる十勝岳連峰が鏡のように映し出されています。
うっとりするほど美しい光景です。
農作業を終え、家路につくトラクターや
夕涼みの散歩を楽しむ家族の姿もありました。
夕闇に包まれるまでのひと時を名残惜しむように、
ゆっくりと日が沈んでいきます。
明日も初夏を感じる良いお天気になりそうです。