vol.147.富良野 秋の森の贈り物 ~麓郷街道の紅葉~
10月中旬。
朝晩の気温が低くなり、霜が降りる季節となった、北海道富良野。
朝、草花についた霜が太陽の光を浴びて、輝いています。
里の山にも、美しい彩りの紅葉が見られるようになりました。
富良野市街から麓郷へ向かう道道544号線、通称、麓郷街道を通って、紅葉を楽しむドライブに出かけました。
布部川に沿って走る麓郷街道の道沿いは、
美しい秋色に輝いていました。
赤や黄色や緑のグラデーションが山を彩っています。
大きなカツラの木も、
見事に黄葉しています。
あたりが甘い香りに包まれています。
葉っぱの先から秋が始まっている、ハウチワカエデの葉。
ゆっくりと絵の具で色が塗られていくようです。
真っ赤に色づいている葉や
だいだい色に染まる葉。
優しい黄色に色づいたイタヤカエデもありました。
秋を知らせる彩りです。
足元には、秋色の落ち葉の絨毯が広がっています。
道端にしゃがんで葉っぱを数枚拾い、帰宅しました。
秋の森からの贈り物を、自宅の庭のテーブルに並べてみました。
綺麗な彩で、テーブルが華やかになります。
富良野の秋は、日を追うごとに肌寒く、日が暮れるのも早くなっています。
冬の足音が近づいてくるこの季節は、少し寂しい気持ちにもなります。
けれど、今日は、赤や黄色、だいだい色の葉っぱを眺めているうちに、心に暖かいものが広がってきました。
この暖かい気持ちを忘れたくないように。
そう思い、赤い葉っぱを本の栞として、使うことにしました。
一つ、心の冬支度ができたように思えます。