vol.117.富良野・花畑 8月中旬のファーム富田
吹く風に秋の気配を感じるようになった8月中頃。
北海道中富良野町のファーム富田を訪れました。
ラベンダーの季節は終わりましたが、
まだしばらく、彩り豊かな美しい花畑を楽しむことができます。
今の時期、特に色鮮やかに咲いているのは、ケイトウです。
鮮やかなピンクや赤、
元気溢れる黄色のケイトウが咲き誇っています。
ケイトウの名は、花の形が鶏の鶏冠(とさか)に似てることから、名付けられたそうです。
日の光を浴びたケイトウがまぶしいくらいに輝いていました。
ファーム富田の花畑は、花の種類を変えながら、秋まで鮮やかな彩りを楽しめます。
温室のグリーンハウスの中では、ラベンダーの花にも出会えました。
爽やかなラベンダーの香りがしています。
一年を通して暖かい温室では、寒さ厳しい冬の間でも、ラベンダーの花を楽しむことができるそうです。
ファーム富田を歩いていると、あちこちで小さな秋の始まりを目にしました。
色づきはじめたナナカマドの実。
可愛らしいドングリも秋の準備を始めています。
ハマナスや
トチノキも大きな実を付けていました。
たわわに実ったヒメリンゴもありました。
赤く実って美味しそうですが、渋みが強く、残念ながらそのまま食べるには向かないそうです。
実りの秋はもうすぐそこです。
色鮮やかな花畑を楽しみに訪れる多くの旅行者の姿に、富良野の夏を感じる一方で、
頬をなでる風や空の雲、
色づき始めた木々に、秋の気配をすぐ近くに感じます。
夏と秋の季節の間。
今の富良野はちょうどそんな季節なのかもしれません。
8月中頃のファーム富田で、夏から秋への季節の移り変わりを感じました。