vol.5 富良野線の朝~冬の鹿討駅~
北海道第2の都市旭川市と、富良野市を結ぶJR富良野線。
その沿線には美瑛町、上富良野町などの観光地があり、車窓からは自然豊かな景色が楽しめる人気のローカル線です。
そんな富良野線の17の停車駅の中には、小さな無人駅も沢山あります。
中富良野町の農村地帯にある鹿討駅も、そんな無人駅の一つです。
周り一面真っ白い雪の中に、ひっそりと小さな駅舎とホームがあります。
2月上旬の朝、7時前。
誰もいない駅のホームを雪かきしてくれている方の姿があります。
きれいに除雪された駅のホームから旭川方面を眺めます。
時折、遮断機が風に揺れる音が聞こえてきますが、とても静かです。
そろそろ列車が来るでしょうか。
駅のホームから、雲間に顔を覗かせた朝日を、眺めることが出来ました。
とても贅沢な瞬間です。
ゆっくりと辺りが明るくなってきました。
待つこと30分。
時刻表の時刻を過ぎても、列車はやって来ません。
どうやら雪の影響で、運転が見合わされているようです。
冬の北海道では、雪の影響を受けることが沢山あります。
自然の大きな力と共に生活していることを実感します。
冬の旅行の際は、時間に少し余裕のあるスケジュールが安心です。