vol.194.春の兆し~富良野市朝日が丘公園なまこ山~
3月中旬。
ヤナギの芽も膨らみ始めた北海道富良野。
今日は、JR富良野駅から車で10分ほどの距離にある朝日が丘公園のなまこ山に散歩に出かけました。
朝日が丘公園のなまこ山に登っていくと、木々の根の周りから雪がとけ、丸い穴が広がっていました。
これは、根開き(ねびらき)、根回り穴(ねまわりあな)とも呼ばれ、雪どけの春を感じさせる、この時期らしい光景です。
富良野の街並みが望める、なまこ山の駐車場まで歩いて登ることにします。
今の気温はプラス10℃。
少し歩くと汗ばむほどの暖かさです。
雪の残る斜面には、立ち枯れたオオウバユリ。
積雪で折れてしまうことなく、スッとした気持ちの良い、立ち姿です。
あたりからは、鳥の鳴き声がさかんに聞こえています。
木をつつく、アカゲラの姿もありました。
20分ほどで、駐車場に到着しました。
大きな木々の隙間から、雪どけがすすむ富良野の街並みを見渡せます。
見上げるほどの大きな木が青い空に向かって気持ちよさそうに枝を伸ばしています。
木々の枝先をよく見ると、冬芽がふくらんでいるものや
赤く色づいているものもありました。
芽吹きの春に向けて、準備が進められています。
オニグルミの冬芽も見つけました。
葉の落ちた跡が、羊の顔のように見えるものや、
サルの顔に見えるものなど。
ユニークな表情が微笑ましいです。
たくさんの蕾を付けているのはエゾヤマザクラ。
蕾はまだ固く閉じられています。
ゆっくりと春の準備が進んでいます。
富良野の桜の名所としても知られる、朝日が丘公園。
あとひと月ほどで、お花見の季節を迎えるのが今から楽しみです。