vol.140.十勝岳連峰の紅葉
9月下旬の北海道の山々では、紅葉が始まり、まさに「山粧う(ヤマヨソオウ)」季節です。
北海道のほぼ中央に位置する十勝岳連峰の麓にある上富良野町。
今日は、JR上富良野駅から車で30分程の距離にある、十勝岳温泉に紅葉を見に出かけました。
十勝岳温泉へ向かう道道291号線を登っていくと、
標高1200mの温泉宿、「カミホロ荘」の辺りまで、紅葉が下りてきていました。
色鮮やかな木々に囲まれて、カミホロ荘の屋根が見えます。
秋の森の色鮮やかさは感動的です。
赤、黄色、オレンジ、黄緑、緑。それぞれの色が微妙に色合いを変え、見事な秋のグラデーションをつくりだしています。
太陽の光に照らされた葉が、キラキラとまぶしいくらいに輝いていました。
道道291号線の終点、標高1280mの温泉旅館、「湯元 凌雲閣」(りょううんかく)に到着しました。
凌雲閣からは、秋色に染まった十勝岳連峰を望むことができます。
赤や黄色に染まった山々が、とても美しいです。
十勝岳温泉は、十勝岳や富良野岳の登山口にもなっています。
ここから安政火口の近くまで、赤や黄色に染まる登山道を歩いてみました。
秋晴れのこの日は、紅葉を楽しむ多くの方が訪れていました。
山の斜面が、赤や黄色の彩りに溢れていて、
とても美しいです。
山肌を覆う、秋色の錦の絨毯のようです。
三段山も秋色に染まっています。
黄色く色づいているのは、ダケカンバ。
赤色はウラジロナナカマド。
青い空、白い雲、ハイマツや笹の緑色の中で、
赤いウラジロナナカマドや黄色いダケカンバが一層輝いています。
安政火口近くのハイマツの茂る岩場から、ひょっこりと姿を現したエゾシマリス。
冬ごもりに向けて、食料を集めているのでしょうか。
忙しそうにハイマツの茂みの中に入っていきました。
振り返ると、美しい紅葉に囲まれた凌雲閣が小さく見えています。
今日は、標高の高い十勝岳温泉で、美しい紅葉を楽しむことが出来ました。