vol.96.富良野 夏の大地の景色
ラベンダーが見ごろを迎えた、7月中頃。
北海道富良野の大地も黄金色に色づきました。
収穫期を間近に迎えた、秋まき小麦が黄金色に輝いています。
秋まき小麦は、秋に種をまき、雪の下で長い冬を越えます。
春、雪に覆われていた芽が、雪解けとともに顔を出します。
6月中頃、青々と実る穂先が、
約1ヶ月ほどで、見事な黄金色に色づきます。
今日は、小麦が色づいた夏の大地の景色を見に行ってみようと思います。
前富良野岳の裾野に位置する、富良野市富丘(とみおか)の畑では、大麦が風に揺れていました。
大麦はビールなどの原料に使われることから、ビール麦とも呼ばれています。
穂先が少し黄色く色づき始めています。
玉ねぎの畑も、一面緑色に覆われています。
富良野産の玉ねぎは、もう間もなく、8月上旬頃から収穫が始まります。
もう少しで美味しい味覚を楽しめます。
富良野市街から南東の方向に車で40分程の距離にある、四方を東京大学北海道演習林の森に囲まれた富良野市平沢(たいらざわ)
畑に、大きなロールケーキのようなかたまりがいくつも転がっています。
これは牛たちのエサとなる、刈り取った牧草をロール状に集めたものです。
広々とした畑に転がる牧草ロールは、北海道らしい風景です。
牧草ロールの隣の畑には、キカラシの花がキレイに咲いていました。
一面黄色に彩るキカラシは、畑の肥料になる役割を担ってくれるそうです。
平沢から老節布(ろうせっぷ)へと向かうと、ジャガイモ、ビート、かぼちゃが栽培される見事な畑がありました。
ジャガイモ畑の向かい側には、黄金色に色づいた小麦畑が広がっています。
小麦畑の隣には、大麦の爽やかな緑色の畑が広がっています。
風になびく、大麦の穂が波を打つように揺れています。
富良野の大地の豊かさをあらためて感じました。
まもなく迎える収穫の季節が、楽しみです。