vol.72.北海道中富良野町の風景画館
一年を通して、美しい自然の季節の移り変わりを見ることが出来る北海道富良野。
特に6月初旬、一年を二十四の季節に分けた二十四節気の芒種(ぼうしゅ)、6月6日頃は、最も過ごしやすく、美しい風景を見ることが出来ます。
今日はあいにくの曇り空ですが、美しい富良野の出会いを求めて、車を走らせました。
富良野市街から国道237号線を旭川方面へと6キロ程走り、中富良野町から左折して奈江(なえ)方面へと向かう、道道851号線、道道759号線を走ります。
ちょうど中富良野町のシンボルでもある、北星山の裏側を通ります。
しばらく行くと、「風景画館」という看板を見つけました。
車を止めて入ってみることにします。
森の中を入っていくようです。
周りが木々の緑に覆われた自然豊かな空間です。
小学校だった建物を利用されているようです。
入り口でチケットを購入して、絵を鑑賞します。
静かに聖歌が流れています。
とても厳かな空間です。
ここの作品は全て、奥田修一氏の作品だそうです。
作品から風や空気を感じます。
見る角度によって、見える景色が変わり、絵の描かれた場にいるような感覚になります。
宗教画も多く、流れている聖歌と作品によって、落ち着いた空間が創り出されているように感じます。
外の景色を眺めながら、お茶をいただける喫茶スペースもあります。
多くの作品が展示されています。
ゆっくりと絵を楽しめる空間です。
画家の奥田修一氏が、絵のモチーフや日々の生活に潤いを求めてつくられたという庭を散策することが出来ます。
「風樹園」とう庭には、木々や草花はもちろん、池や展望台、教会もあるそうです。
自然豊かな庭は、木々の新緑が美しく、季節の花が彩りを添えています。
小高い展望台から、庭を見下ろすことができます。
さらに登っていくと、カラマツと白樺の向こうに、さらに小さな教会が見えます。
中に入ることも出来ます。
とても神聖な空間です。
そっと手を合わせます。
天井のステンドグラスから、綺麗な色の光が差し込んでいます。
落ち着いた心地の良い気持ちになれます。
清々しい気持ちで、緑の森を戻ります。
美しい絵と厳かな空間、緑豊かな森と神聖な教会。
ひと時、日常から離れた空間を訪れ、心が穏やかになる、そんな体験でした。