vol.63.富良野 東山を抜けて樹海峠へ
なだらかな丘が広がる北海道の美しい景色といえば、美瑛町が有名ですが、
今日ご紹介する、富良野市の東山地区も、丘が広がる美しい景色を眺めることができます。
富良野市東山地区は、富良野市街から20キロ程南の方向にあります。
富良野市街から国道38号線を帯広方面に向かい、東山の市街を過ぎて300m程のところを右へ、農道へと入ります。
畑作農地の広がる丘を走る農道は、とても良い景色です。
丘の向こうには、富良野岳も綺麗に見えています。
特に芦別岳の景観は素晴らしいです。
なだらかな丘の向こうにそびえ立つ、芦別岳の急峻な姿がとても美しいです。
丘陵地には肥沃な大地が広がります。
東山地区の畑では、小麦や玉ねぎ、とうもろこし、砂糖の原料となるビートなどが作られているそうです。
ジェットコースターのような、アップダウンのある道が続きます。
あまり観光地化されていないので、静かに景色を楽しむことが出来ます。
周囲を緑の森で囲まれている東山地区。
もともとはこのような森が広がる土地を開拓して築かれた農地だそうです。
この辺りの森は、樹海と呼ばれる、東京大学北海道演習林の森が広がっています。
ここからさらに、10キロ程南、隣接する南富良野町との境界にあたる樹海峠まで、緑の森が続きます。
樹海峠には「樹海」と刻まれた大きな記念碑が立てられています。
深い森がどこまでもどこまでも続いています。
面積にすると約23000ヘクタール。富良野市の約三分の一にあたるそうです。
豊かな自然をあらためて実感します。
夕方の樹海峠です。
富良野岳の方向が、オレンジ色の夕焼けに染まっています。
昼間に走った東山の農道。同じ道をたどってみます。
日没後の空に芦別岳のシルエットが美しく浮かび上がっています。
午後7時になりました。
東山の丘の上には、おぼろ月がかかっています。
暗くなった畑では、ライトを付けたトラクターの作業が続いています。
私たちが美味しくいただいている農作物は、このような労働のおかげです。
「遅くまでありがとうございます」
そんな思いで、静かにカメラのシャッターをきりました。
富良野市の東山地区で、美しい景色を楽しむドライブになりました。