vol.27.富良野の春の訪れ~大地の変化~
春分の日を数日後に控えた午後、澄んだ青空が広がりました。
雪解けも進んでいます。
富良野市街から北東方面、十勝岳連峰の方向へと車を走らせました。
3キロほど行ったところにある鳥沼公園に着きました。
数週間前までは、辺り一面雪に覆われていましたが、地面の土が顔を出しています。
今年は積雪も少なく2月末から暖かい日が多く続きました。
例年は、春分の日の頃は、まだ雪で覆われているという印象ですが、今年は雪解けが早く進んでいます。
公園の近郊の田畑も、色々な表情が見られます。
綺麗な直線状に、苗が植えられています。
何の苗でしょうか。
ビニールに守られながら、静かに暖かくなっていくのを待っているようです。
一足先に準備が進んでいます。
鳥沼公園から東9線と言われている道を旭川方面に少し車で走ります。
畑に積もった雪が、トラクターの跡の通りに黒くなっている畑があります。
これは炭などの成分でできた融雪剤を散布して、雪解けを早めているそうです。
真っ白だった畑の雪に黒いものが混じる光景は、春を感じさせてくれます。
富良野市から中富良野町へと移動しました。
車窓から見える景色は、畑によって全く違う表情をしています。
すっかり雪が解けて、一面緑色に変わっている畑もありました。
周囲には雪が残っていますが、しっかり大地が顔を出しています。
まだたくさん雪が残っている畑もあります。
肥沃な大地の土も見えますが、大半が雪で覆われています。
まさに冬から春へと移り変わろうとしていることを感じます。
五時になりました。
日が沈み始めたので、十勝岳連峰がうっすらピンク色に色づき始めました。
日が長くなったことを実感します。
西側を見ると、山の向こうへと日が沈み始めています。
あたりをオレンジ色の光に包んでいきます。
神々しい輝きを保ちながら、沈んでいきます。
黄昏の時の美しい空です。
東の方向では、十勝岳連峰がピンク色に染まっています。
同じ時に、オレンジ色の光を放つ太陽とピンク色に染まる十勝岳連峰。
どちらも自然が生み出す神秘的な光景です。
一日の時間の流れと季節の移り変わり。
空や大地が、教えてくれています。