vol.234.富良野の春夏秋冬~2020年富良野観光物語から~

様々な変化のあった2020年。

生活や働き方、人との接し方など、大きな変容の一年でした。

そんな中で、富良野の生命力あふれる自然が、いつも私たちに元気や希望を与えてくれた一年でもありました。

これまで当たり前と思っていた自然の営みやささやかな光景がたくさんの喜びをもたらしてくれました。

そんなことへの感謝の気持ちを込めて、

今日は、2020年富良野観光物語でお届けした富良野の自然の春夏秋冬、季節の移り変わりをお届けします。

富良野の春

4月初め。

長い冬があけ、春の訪れを告げる福寿草が咲き始めました。

春の明るい日差しに誘われるように、フキノトウや

クロッカスなど、次々に春の花が咲き始めます。

水色の可憐な花を咲かせるエゾエンゴサク。

うつむき気味にピンク色の花を咲かせるカタクリなど、

富良野の大地が彩られていきます。

4月半ばを過ぎると、ツクシや

タンポポなど道端の草花が顔を出し始めます。

5月の連休の頃

富良野は桜の季節を迎えます。

山に残る白い雪が、桜の美しさを一層引き立てています。

チューリップなど春の花が次々に咲き始める、5月中旬。

田んぼには水が張られ、田植えの準備が始まりました。

水面から小さな緑色の苗が顔をのぞかせる田んぼも見かけるようになり、

トラクターによる農作業が進んでいきます。

新緑の季節を迎え、

ライラックや

ルピナスの花も咲き始めました。

旭川空港から車で30分ほどの距離にあるフラワーランドかみふらのでは、

見渡す限りルピナスの花畑が広がる圧巻の風景を見ることが出来ます。

富良野の夏

緑がまぶしい6月下旬。

早咲きのラベンダーの蕾が膨らみ始めました。

爽やかな香りで初夏の訪れを告げるラベンダー。

富良野のにぎやかな夏の始まりです。

豊かな緑の大地が輝く7月。

緑の穂を風になびかせる麦畑。

緑の葉が大きく茂るジャガイモ畑。

生命力あふれる田園風景が広がります。

7月中旬。

ラベンダーが見ごろを迎え、富良野の花畑が鮮やかに彩られる季節がやって来ました。

旭川空港から車で45分ほどの距離にある中富良野町のファーム富田。

花畑を楽しむ多くの方で賑わいます。

ファーム富田を代表する花畑、「彩りの畑・いろどりのはたけ」

鮮やかな花々の彩りが、明るく爽やかな気持ちにしてくれます。

メロンや

ブルーベリーなど

美味しい果物を味わえるのも夏の楽しみの一つ。

そんな富良野の夏は短く、

9月に入ると朝晩肌寒くなり、

秋の気配を感じるようになります。

葡萄の実も色づき始めます。

畑ではタマネギや

ジャガイモの収穫風景を見かけるようになります。

富良野の秋

9月下旬。

桜の葉や

ナナカマドの実が赤く色づき、秋の訪れを感じる季節となります。

JR中富良野駅から車で5分ほどの距離にある北星山。

栗の実を抱えたエゾリスの姿が。

冬支度に忙しそうです。

栗の実はリスや鳥たちにとっても、きっと秋のごちそうなのでしょう。

秋の深まりを感じる10月上旬。

旭川空港から車で1時間ほどの距離にある、十勝岳温泉郷の凌雲閣から望む、

十勝岳連峰。

山々の紅葉はピークを迎えています。

10月初旬に初冠雪のあった山頂付近はうっすら白く雪化粧。

それから10日ほどで、季節は足早に秋から冬へ。

標高の高い山はすっかり白い雪に覆われました。

赤や黄色に色づいた木々はすっかり葉を落とし、

季節がまた一つ進んでいきます。

吹く風が冷たい10月下旬。

晩秋の頃。

公園にはたくさんの落ち葉が舞い落ちています。

日が沈み、暗くなるのが早くなる秋の終わりは、少し寂しい気持ちにもなります。

富良野の冬

今年は11月初めに平地でも初雪が降りました。

まだ秋の葉を付けていた白樺がみるみる真っ白に。

雪は降っては溶けてを繰り返し、冬へと向かっていきます。

十勝岳連峰山頂の白い雪は、

日に日に里に近づいています。

11月下旬。

この日は氷点下まで気温が下がりました。

北星山から望む中富良野町の町並みも白い雪に覆われました。

12月に入ると雪の降る日が続き、積雪も増えました。

カラマツ林の間を走る道路も、真っ白い雪道です。

時折吹く風で、カラマツの枝に積もった雪が落ちると、視界は一瞬真っ白に。

朝、氷点下20℃近くまで気温が下がる日は、

良いお天気になることが多く、

そんな日の空の青さは格別です。

冬の木々が雪や

氷で真っ白に覆われ、

白い花を咲かせたような光景や

空気中の水蒸気が氷の粒となり、太陽に照らされて光り輝くダイヤモンドダストなど、

寒い冬ならではの美しい光景に出会えます。

JR富良野駅から車で10分ほどの距離にある鳥沼公園では、冷え込みの厳しい朝に、

「けあらし」と呼ばれる、白く立ちのぼる霧が湯気のように見える光景を見ることが出来ます。

寒さ厳しい冬にしか出会えない幻想的な光景です。

冬の寒さ厳しい富良野。

2月中旬。

まだまだ雪も寒さも厳しい季節ですが、日差しの力強さに春の兆しを感じるようになります。

寒さの中、ヤナギが小さな芽を膨らませ始めます。

3月中頃を過ぎると、木の根の周りから雪がとけ、地面が顔を出し、春の雪解けが始まっていきます。

そして季節は、新しい春へと移り変わっていきます。

毎年必ず巡る季節の変化。

今年も富良野の自然が魅せてくれる沢山の美しい

景色をお届け出来たらと思います。

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