vol.197.富良野 清明の頃
4月上旬。
暖かな日差しを感じる日が増えた北海道富良野
十勝岳連峰の山並みも、頂きの雪が溶けてきたようです
畑も肥沃な大地が広がっています。
季節は、二十四節気の清明に入りました。
清明は、全ての物が清らかで明るい時期を意味します。生命力溢れる春の明るさと清らかさ。
青空に広がる雲もとても清々しく感じます。
そんな春らしい日から一転
一気に冬へと逆戻りしたようです。
昨夜から降る雪で辺りは白く覆われました。
富良野の街並みも一夜で雪景色に
北海道では、まだ春と冬を行ったり来たりしているようです。
そんな雪景色の中に、可愛らしい春を見つけました。
エゾエンゴサクです。
時折雪がちらつく中、寒さを耐えているような可憐な姿です。
春を知らせる、可愛らしい水色の妖精。
先日迄の暖かさで、咲き始めたようです。
今日はあいにくの寒さですが、水色の絨毯が広がります。
そんな雪景色も、春の暖かさで1日で雪も溶けてしまいます。
ブルーベリーも雪囲いが外されて、太陽の光を浴びています。
ハウスでも農作業が始まり、大地も植物も春の訪れと共に活動が始まります。
秋まき小麦も成長しています。
冬の間、雪の下でゆっくりと生命力を蓄え、春の訪れと共に一気に成長のパワーに変える。
大地の営みは、私たちに大切な摂理を教えてくれているように感じます。
トンボの姿がありました。
寒さに耐えて越冬したのでしょう。
冬から春へと移り変わる季節。
この春の訪れの価値と生命の力強さを感じます。