vol.158.晩秋の日の出公園
冬の足音が山から里に近づいてきている、11月中旬。
おだやかな陽気に誘われて、北海道上富良野町の日の出公園を訪れました。
公園の中には、広大なラベンダー園があり、
初夏の頃には紫色の絨毯を敷き詰めたような光景が広がります。
そんなラベンダー園も、秋の終わりの風景に変わっていました。
ラベンダー畑の向こうには、晩秋の田園風景が広がっています。
ラベンダー畑を抜け、展望台まで登っていきます。
上富良野町民自慢の景色、「かみふらの八景」のひとつでもある、日の出公園。
上富良野町の町並みや
田園風景、
遠くには、富良野西岳や芦別岳、
そして、十勝岳連峰の雄大な山々を見渡すことができます。
ベンチに座り、深まる秋の景色を眺めます。
白い雪に覆われた十勝岳連峰。茶色に色づいたカラマツ。
若い緑色は、秋にまかれた小麦の畑でしょうか。
今日は、まるで春のように、過ごしやすい陽気です。
晩秋から初冬にかけて、今日のように穏やかであたたかな日を、小春日和というそうです。
冬へと進む季節の中で感じる、小さな春。
そして、秋の名残。
移り変わる季節を肌で感じられ、心が弾みました。
今日は十勝岳連峰の山並みが近くに感じられます。
これは天候が崩れる前ぶれでもあります。
明日の朝は一面、雪景色に変わっているかもしれません。
今年の秋の見納め。過ぎ行く秋をいとおしむ気持ちで、しばし景色を眺めていました。