vol.66.富良野 夏の訪れを感じて
北海道のほぼ中央に位置している富良野市。
周囲を山々に囲まれた自然豊かな土地です。
盆地特有の寒暖差が大きく、冬は寒さが厳しく夏は暑くなります。
そんな厳しい気候のおかげで、美味しい農作物が実ります。
5月下旬には、富良野も30℃を越える日が2日ほど続きました。
例年にない暑さで、植物たちも驚いたことでしょう。
道端の花もたくさんの種類が咲き始めました。
例年6月下旬ころから開花の始まるラベンダー。
ひと足早く、花を咲かせていました。
今年はラベンダーの開花が早まるかもしれません。
ルピナスも、例年は6月頃から咲き始めますが、今年はすでに道端にその姿を見ることが出来ます。
藤の花を逆さまにしたような姿から、「立ち藤」、「昇り藤」、とも言われています。
ピンクや紫の花が、道端に彩を添えています。
マーガレットに似た、フランスギクの白い可愛らしい花が一面に咲いています。
花言葉は、「忍耐・寛容」
北海道の厳しい寒さに耐え、厳しい環境の中でも花を咲かせる、強さを感じます。
すっかり涼しくなったので、森林浴を楽しむために、富良野市街から車で15分ほどの距離にある、ハイランドふらのへ出かけました。
松の木の枝から、ヤマフジの花が見えます。
ヤマフジが薄紫の花房を下げています。
ハイランドふらのは、ラベンダー畑も有名です。
なだらかな傾斜を利用したラベンダー畑。
看板には、「ラベンダーのうみ」と書かれています。
ラベンダーの花が咲く時期に、ここは紫色のうみに変わります。
ラベンダーの葉が力強く茂っています。あとひと月ほどで花を咲かせるでしょう。
カラマツもたくさんの緑の葉を茂らせています。
カラマツの林が続いています。
落ち葉が道に積もり、落ち葉の道が出来ています。
春から葉が茂り、夏に葉が満ち、秋には葉が落ちる。
生命の営みを感じます。
木々の葉の木漏れ日が、新緑を一層美しく輝かせています。
足元にも生命の息吹を感じます。
マイヅルソウが可愛らしい花を咲かせています。
クルマバソウの可憐な花も見つけました。
フキも大きく葉を広げています。
フキの葉の裏側には、カタツムリが隠れていました。
一雨来そうな気配です。
ツツジは新緑の中で、際立つ鮮やかな色で咲き誇っています。
新緑の中での、鳥のさえずりとエゾハルゼミの鳴き声。
そして爽やかな風と懐かしい夏の香り。
五感が心地よく刺激されます。
たくさんの緑に囲まれて、新たな命の営みに、パワーをもらいました。
これから森の様相が一層変わっていくのが、楽しみです。