vol.57.富良野の季節の移り変わり
5月も半ばに入ろうとしています。
お天気に恵まれた北海道富良野の気温は、最低気温が2度。
日中の最高気温も11度と、とても寒い一日です。
1年を24の季節に分けた二十四節気では、今年は5月6日から立夏に入りましたが、富良野は、ゆっくりと季節が進んでるようです。
ゴールデンウィーク頃から咲き始めた桜も、そろそろ終わりのようです。
満開だった桜が散っていくのは、とても寂しい感じがします。
桜が終わっていく一方で、新たな命の芽吹きも進んでいます。
JR富良野駅から、2キロ程行ったところにある、清水山。
ワインハウスやワイン工場、ぶどう畑など、景観と富良野の美味しいものを楽しむことが出来る人気の観光スポットです。
清水山が新緑で、美しい色合いになっています。
清水山の脇を流れる川沿いにある、桜づつみ緑地と呼ばれる散策路を歩いてみます。
松の木に小さなイチゴのようなピンク色の実がついています。
これは花だそうです。
これから松ぼっくりに育っていくのですね。
ワイン工場の麓には、ぶどうが丘公園の遊歩道を歩いてみます。
すももの花でしょうか。白い花が枝にびっしりと咲き誇っています。
白樺などの木々の新緑の葉の隙間から、優しく日差しが差し込んでいます。
ゆっくりと遊歩道の斜面を登っていきます。
足元にはニリンソウが可愛らしい花を沢山咲かせています。
階段を上ると、レストランワインハウスの横に到着します。
雪解けで水かさがました富良野川と富良野市内をゆったりと流れる空知川とが合流しています。
遠くに見える富良野スキー場や富良野西岳の頂には、まだ雪が残っているようです。
ワインハウスの建物の近くでは、バーベキューも楽しめるようです。
とても美味しそうな香りがしてきました。
涼しげな森の中でのバーベキュー。
これからの季節にぴったりです。
ワインハウスからワイン工場へと下っていきます。
7月には、紫色の絨毯を敷き詰めたように花が咲く、ラベンダー畑。
ラベンダーもたくさんの葉を茂らせています。
ワイン工場入り口には、ピンク色のグラデーション、美しい芝桜が層をなしています。
新緑に鮮やかなピンク色がとても映えています。
植物たちの命のパワーを感じます。
木々の向こうには、まだ冬の間に排雪された雪山が残っています。
桜の木の背後にも、雪山が見えます。
新緑と桜と残雪。
初夏から春、冬が混在しています。
北海道ならではの光景です。
これから、富良野が最も美しい季節となります。
季節の移り変わりを、美しい景色を通して感じ、味わい、楽しみたいと思います。