vol.52.かみふらの八景~千望峠と日の出公園~
北海道のほぼ中央、富良野盆地の北寄りに位置する上富良野町は、旭川空港から車で30分程の距離のある、自然豊かな美しい町です。
上富良野の街は、十勝岳連峰を背景に広がっています。
そのため、街の様々な場所で美しい山並みを望むことが出来ます。
そんな美しい景色の中から、十勝岳の景観がすばらしい場所を厳選した、「かみふらの八景」が選定されています。
今日はその「かみふらの八景」から、千望峠と日の出公園の2か所ご紹介します。
大パノラマが広がる千望峠
まず一つ目は、千望峠(せんぼうとうげ)です。
国道237号線から道道581線を西に3キロ程入ると、千望峠駐車公園があります。広い駐車スペースや展望台が設置されているので、ドライブやツーリングの途中に立ち寄る方も多いようです。
公園内には、「かみふらの八景」の標識が立てられています。
千望峠から東側を望むと、十勝岳連峰の雄大な山並みが目の前に広がります。
標高が300m近くある千望峠からは、富良野盆地も一望できます。
西側を振り返ると、緑と茶色のパッチワークのような畑が広がっています。
見渡す限りの雄大な景色に圧倒されます。
ラベンダー畑の広がる日の出公園
2つ目は、日の出公園です。
日の出公園は、JR上富良野駅から東へ1.4キロ程の距離で、街のほぼ中央に位置しています。
冬はスキー場として利用されているなだらかな丘の頂上には、展望台があります。360℃のパノラマが広がります。
丘の斜面には、ラベンダー畑が広がっています。
初夏の頃には、辺り一面を紫色に彩る美しい光景を見ることができます。
頂上には、「かみふらの八景」の標識が立てられています。上富良野の街並みも一望できます。
南には、上富良野町の町並みと、遠くには春がすみに煙る富良野西岳や芦別岳を望むことが出来ます。
東側には、雄大な十勝岳連峰の姿があります。
千望峠からは直線距離で5キロほど東にある日の出公園から望む十勝岳連峰は、より近くに感じられます。
日の出公園には、オートキャンプ場も整備されていて、アウトドアを楽しむ家族ずれも多く訪れています。
標高2000m近い山々が連なる十勝岳連峰の山頂は、まだ真っ白い雪に覆われています。
これから夏に向けて、山頂の雪がとけて、山肌がくっきりと見えてくることでしょう。
見る場所によって、そして春夏秋冬、様々な表情を見せてくれる十勝岳連峰。
今日は、暖かい春の日差しの中、薄い春霞のかかった山並みを見ることが出来ました。
これから、一年で最も美しい季節を迎え、どのような景色を出会えるか、とても楽しみです。