vol.18富良野チーズ工房 冬の楽しみ方

厳しい寒さが少しずつ緩み始めた、北海道富良野市。
日に日に雪が溶けて、雪山が小さくなってきました。
日差しが温かく感じられます。
今日は、富良野駅から車で10分程の高台にある、ふらのチーズ工房に足を運んでみようと思います。

ふらのチーズ工房までは、富良野駅から真っすぐ五条通りを進んで、空知川に掛かる五条大橋を越えていきます。
橋を越えると玉ねぎなどの畑が広がり、一面まだ雪に覆われています。
静かに春を待っているようです。

緑豊かな夏には多くの観光客の方が訪れる、ふらのチーズ工房。

自然に囲まれた建物は、チーズの工房の他にもアイスミルク工房、ピッツア工房、体験工房などが併設されています。
冬場は夏とはまた違った、ゆっくりと、静かな佇まいを感じられます。

チーズ工房の東側、30m程のなだらかな勾配の遊歩道が、雑木林の中を続いていきます。
澄み渡る青空に向かって、白樺、ナラ、イタヤカエデなどが真っ直ぐに伸びていて、高いアーチをくぐり抜けているようです。

木々の影で、雪面にたくさんの縞模様が描かれています。
春を感じさせる木漏れ日を浴びながら歩いていると、どこからか鳥の鳴き声が聞こえてきました。
静かな時間です。
固く締まった雪の上を、ゆっくりと歩いていきます。
頬にあたる空気が優しく感じられます。

夏には多くの方が憩う広いスペースにも、まだ雪がしっかりと積もっています。

子どもさん用でしょうか。お尻で滑るソリが置いてあります。
嬉しい心遣いですね。
童心を思い出し、大人も滑ってみたくなります。

遊歩道を散策して、建物の中に入ると、やはり外とは違う温かさにホッとします。
1階ではガラス越しに、地元産の牛乳を使ったチーズの製造室や熟成室を見学することができます。
美味しいチーズになるための作業や時間を垣間見ることができます。

2階に上がると、休憩スペースやチーズの歴史の展示、牛の模型の乳しぼり体験、チーズの試食、買い物などができます。
大人も子供も楽しめるスペースです。

新鮮な富良野牛乳からつくられたアイスミルク、カボチャなど富良野産の野菜を使ったアイス、チーズソフトクリーム、どれも美味しそうです。

迷ったのですが、チーズソフトクリームをいただくことにします。
想像していたものよりもボリュームがあります。
とても濃厚なチーズの味わいと滑らかさ。
冬に食べるソフトクリームも、また良いものです。

帰りにイカ墨入りカマンベールチーズと、ふらのワイン入りのチェダーチーズを購入しました。試食ができるので、気に入ったものを購入できます。ワインにも合いそうで、楽しみです。

夏の緑豊かなチーズ工房も魅力ですが、冬の静かな佇まいの中をゆっくりと楽しむのも、おすすめです。

帰り道、十勝岳連峰が綺麗に見えました。
一面雪に覆われていますが、暖かな日差しから、少しずつ春の足音が聞こえてくるようです。