vol.11 富良野の神社参拝~冬の中富良野神社~
一年で最も寒い時期とされる大寒(だいかん)の頃、一年の幸せを願い、北海道中富良野町にある、中富良野神社を参拝しました。
中富良野町は、旭川空港から車で一時間ほどの自然の美しい町です。
ラベンダーの花が町を紫に彩る7月、初夏のころには、多くの観光客の方が訪れます。
中富良野神社のお社(やしろ)は、ラベンダーの花畑を見渡せる、北星山の中腹にあります。
雪の積もった大きな鳥居が厳かに、優しく、参拝する人を迎えてくれます。
鳥居には太く立派なしめ縄が巻かれ、中央に俵がのっています。
「中富良野町の作物が今年も豊かに実りますように」と願いが込められています。
本殿までは車で登ることも出来ますが、今日は雪に覆われた参道を歩いて登ることにします。
数日降り続いた雪で、灯籠(とうろう)にもしっかりと雪が積もっています。
大きな帽子をかぶったような灯籠に、太陽の光が降り注いでいます。
少し歩くと、今度は狛犬(こまいぬ)が頭に大きな雪の被り物をのせています。
キリリと引き締まったお顔で、中富良野神社をしっかりと守っています。
第2の鳥居が抜けるような青空に向かってそびえたっています。
参道は石の階段ですが、今は沢山の雪が積もり、急な傾斜の上り坂になっています。
時に手をつきながら、ゆっくりと登っていきます。
だんだんと息が上がってきます。
鳥居を抜けると間もなく本殿。
あともう少しです。
ようやく参道を登り切り、本殿に到着しました。
白い雪の中で朱色に彩られた本殿と真っ青な空の色のコントラストが、とても美しいです。
本殿の前で、大きく深呼吸をして、呼吸を整えてから、ゆっくりと手を合わせます。
神聖な気持ちになります。
ここからは、中富良野町の街並みや十勝岳連峰を一望できます。
大いなる自然と絶景にも、手を合わせたくなります。
とても清々しい気持ちになりました。
心の中で新しいページをめくったような、新鮮な気持ちを持って、来た道を戻ります。
心から感謝の気持ちが湧いてきます。
「ありがとうございました」